SAP Datasphere 汎用SFTP接続を使用したCSVファイル連携について

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中島 剛

SAP Datasphere 汎用SFTP接続を使用したCSVファイル連携について

目次

はじめに

SAPアナリティクスソリューションを主に担当している中島と申します。
本ブログでは、SAP Datasphereの汎用SFTPを使用し、CSVファイルのデータ取り込み方法をご紹介いたします。

シナリオ

大まかな流れは以下の通りになります。


 ①On-premise ServerにSFTPを設定する。
 ②SAP Cloud Connectorに①で設定したServerの登録を行う。
 ③SAP Datasphereで汎用 SFTPの接続を作成する。
 ④SAP DatasphereでCSVファイルのデータの取り込みを行う。

CSVデータをSAP Datasphereに連携する方法

手順概要

CSVファイルからSAP Datasphereへのデータの連携の手順は、以下のように進めていきます。
1.SAP Cloud ConnectorでOn-premise Serverを登録。
        ※On-premise ServerのSFTP設定は完了している前提で進めさせていただきます。
2.SAP Datasphereで汎用 SFTPの接続を作成。
3.テスト用CSV作成・フォルダ格納。
4.SAP Datasphere フローを作成。
5.SAP Datasphere フローを実行。

1.SAP Cloud ConnectorでOn-premise Serverを登録

まずはSAP Datasphereの汎用 SFTP接続で使用できるようにSAP Cloud Connectorへの登録を行います。
SAP Cloud Connector管理画面を開き、使用するSFTPサーバの情報を登録します。
・Virtual Host
・Internal Host
・Protocol
・Back-end Type

図1.SAP Cloud Connector設定

2.SAP Datasphereで汎用 SFTPの接続を作成

次にSAP Datasphereで汎用SFTP接続の作成を行います。
「接続」を開き「作成」を選択します。

図2.接続の作成

接続に必要な以下の項目を入力・選択し作成します。

接続詳細
・カテゴリ
・ホスト
・ポート
・ホストキー
・ルートパス
クラウドコネクタ
・クラウドコネクタを使用
・ロケーション
・仮想宛先
認証
・認証タイプ
認証情報(ユーザ名およびパスワード)
・ユーザ名
・パスワード

図3.汎用SFTP接続の作成①

接続情報
・ビジネス名
・技術名

図4.汎用SFTP接続の作成②

以上で接続の作成は完了です。

3.テスト用CSV作成・フォルダ格納

次にテスト用CSVを以下のように作成し、SFTPで参照できるフォルダに保存します。

図5.テスト用CSVデータ

4.SAP Datasphere フローを作成

次にテスト用CSVのデータをテーブルに連携できるようにフローを作成します。
「データビルダ」を開き、「フロー」→「新しいデータフロー」を選択します。

図6.フロー作成①

・ソーステーブル(CSV)設定
①ソースを選択します。
②作成した汎用SFTP接続「SFTP_CONNECT」を選択します。
③フォルダに格納した「test.csv」をソーステーブルに設定します。

図7.フロー作成②

・ターゲットテーブル(SAP Datasphere )設定
④「Add Table」を選択します。
⑤作成したターゲットテーブルとソーステーブルを接続します。
⑥ターゲットテーブル名を変更した後、「テーブルを作成して配置」を選択します。

図8.フロー作成③

・デプロイ
⑦「デプロイ」を選択します。
⑧「ビジネス名」と「技術名」を入力します。
⑨「Save」を選択します。

図9.フロー作成④

以上でフローの作成は完了になります。

5.SAP Datasphere フローを実行

最後にフローを実行し、CSVデータの取り込み確認を行います。
実行を選択し、実行ステータスが「完了」になっていることを確認します。

図8.フロー実行

ターゲットテーブルにCSVデータが登録されていることを確認します。

図9.登録データ確認

以上でSAP Datasphere へのCSVデータの取り込みは完了になります。

おわりに

以上、汎用SFTP接続を使用してCSVデータをSAP Datasphere へ連携する方法をご紹介させていただきました。
このように汎用SFTP接続を使って連携することによって、フローを実行するたびに最新のCSVデータを取り込むことができますので、CSVアップロード方法の選択肢の1つになるのではと思っています。

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