目次
11月19日に「クラウド食堂 #5 ~運用にまつわるLT会~」に参加しました。
本ブログはその参加レポートです。
以下、イベントタイトルに沿った形でレポートを書いています。
はじめに
最初に、会場を提供いただいたNHN テコラス株式会社の坂田さんからご挨拶。
会の目的や会場利用に関する説明などを頂きました。
今回は満員御礼とのこと。大盛況ですね!
クラウド食堂運営メンバーの方々。
Amazon Q Developerを使って環境差分を把握しよう
トップバッターはNHN テコラスの菊地さん。
Terraformで管理している環境にアタックを受けたため、取り急ぎ手動でWAFを設定してブロックした。
後日Terraformのコードとの環境差分を埋めるために手作業でコードを修正したがこれがかなり大変だったのでAmazon Qにコードを書かせたらいいのでは?と思ったのがきっかけ。
無料版の利用を検討したがオプトアウトできない等のセキュリティ面が課題となり、お客様環境の利用は厳しそうという結果に。オプトアウト不可は無料版の宿命ですよね。。
オプトアウトに関する詳細はAmazon Qの公式ドキュメントを御参照下さい。
菊地さんはre:Invent 2025に現地参加されます!!
ログ設計をきちんとしないと、運用が大変なことになります
2番手はアイレット株式会社の大嵩(おおたけ)さん。
大嵩さんはANGEL Dojo 2025の頂上決戦にも登壇されていました!!
その時の様子がYouTubeでも配信されています。
https://www.youtube.com/live/jnrVg3Sw7vg?si=bM6EaCKENIkGWRzF
ログ設計をしないとどうなるか?
こうなるんです。
ログデータの肥大化は運用コストに直結する。
エラーログは別ファイルに出力する、保持期間を決める、そもそも見ないログは監視から除外するという割り切りも必要等々。
ログ設計は運用上(超)重要です!!
何もしてないのに踏み台サーバが動かなくなりました!
3番手はNHN テコラス株式会社の石村さん。
タイトルが既に怖い。
Aurora接続用に使っていた踏み台サーバで突然エラーが発生。
心当たりは無し。
解決策をre:Postで見つけた。原因はディスク容量不足。
私もエラー発生時はre:Post見るようにします。
ディスク容量不足の原因は/var/cache/dhfの肥大化によるものであることが判明。
復旧のための削除とEventBridgeを使った恒久対処を導入。
最近はOSの中に入っていろいろ触る機会が減ってきているのでこういうノウハウは貴重だと思いました。
ECSマネージドインスタンスの登場による運用の変化
4番手、廣瀬さん。
今年9月に発表されたECSマネージドインスタンスに関するお話し。
このサービスの登場によってECS実行環境の選択肢が増えた。
EC2とマネージドにおける運用項目の比較。
このような表形式でまとめていただけるとすごく分かりやすいです。
ECS起動タイプ選択のフローチャート。
運用だけではなく設計のポイントまで聞くことができたお得なセッションでした。
”見える化”×自動監視=CloudWatch Synthetics!
5番手は深津さん。
AWS運用の代名詞ともいうべきCloudWatchに関するお話し。
システムが「ちゃんと動いてる」ことを確認するのは意外と難しい。
「ちゃんと動いてるか」は様々な観点で可視化できていることが重要。
CloudWatch Syntheticsを使った外形監視で可視化しよう。
Canaryが実際のチェックを実行する。
Multi checksで複数のCanaryを同時実行することも可能。
チェックでアクセスしたWebサイト画面のスクリーンショット取得もできる。
これはすごい。CloudWatchって便利ですね。
S3を掃除したと思ったら掃除できていなかった話
6番手、鈴木さん。インフラ金木というお名前でも活動されている方です。
S3のオブジェクト削除での失敗談。
S3のオブジェクト削除を依頼された実施したがなぜか利用料が以前のまま変わらない。
調べた結果、原因が判明。
バージョニングが有効なS3のオブジェクトを削除しても、
・現行バージョンのオブジェクト:削除マーカーが付与されるだけ(実際には削除されていない)
・非現行バージョンのオブジェクト:そのまま残っている
という動きになるためオブジェクト自体はS3に残っている。そのため利用料が減らなかった。
対処方法がこちら。
皆様S3バージョニングの仕様には御注意下さい。
AWSのサービス終了に備えるシステム運用
ラストは株式会社キャリオットの遠藤さん。
運用の最大の敵(?)である「サービス終了」に関するお話し。
S3 SelectとKinesis Data Analytics for SQL アプリケーションを使っていたがそれぞれサービス終了がアナウンスされている。
Kinesis Data Analytics for SQL アプリケーションに至っては2026年1月27日に利用不可に。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/kinesisanalytics/latest/dev/discontinuation.html

代替手段は提示されているが同様の機能がある訳ではない。
特にKinesisのStagger Windowsが無くなるのが痛い。
最終的に処理方式を変更することで対応されたとのこと。
サービス終了への対応もエンジニアの腕の見せ所だと感じさせられる内容でした。
【次回宣伝】クラウド食堂 #6 CloudQuestトーナメントで遊ぶ会
次回はCloudQuestを使ったイベントが開催されます。
・開催日時:2026年1月21日(水) 19:00~21:00
・開催場所:クラスメソッド株式会社 日比谷オフィス 26階
満席になる前に以下リンクから参加登録をお願いします!!
https://cloud-shokudo.connpass.com/event/373476/
- カテゴリー