SlackbotのAWS Lambdaでの作り方 - Python編

この記事を書いたメンバー:

Ken'ichi Suzuki

SlackbotのAWS Lambdaでの作り方 - Python編

目次

前回の記事ではSlackボットをNode.jsのAWS Lambdaで作成しました。今回はそのPython版です。

以下のような作り方の流れは前回の記事とまったく同じです。今回の記事では、5のLambdaで動かすコンテナをPythonで作成するところのみをご紹介します。

  1. Slackのサイトでアプリのためのキーを取得
  2. アプリに許可する権限(発言の書き込みなど)を設定
  3. Slackのワークスペースにアプリをインストール
  4. Slackアプリ用のキーを取得
  5. Lambdaのソースコード作成
  6. AWS環境にAPI GatewayとLambdaを構築
  7. API GatewayのURLをアプリのURLとしてSlackに登録し、アプリに通知したいイベントを設定
  8. Slackのチャンネルにボットを招待
  9. ボットにメンションを送ってみる

Pythonで実装

Pythonのslack_bolt

Pythonにも slack_bolt という名前のSlackのライブラリがあります。Node.js版と同じくAWS Lambdaで動かすための仕組みもライブラリの中で提供されています。

AWS LambdaのPythonでSlackボットを作成するチュートリアルが公式ドキュメントに見つからなかったのですが、 Node.js版と似たような設計だろうと当たりを付けながら、ライブラリのAPIレファレンスを参考にします。

APIレファレンスは以下のページを参考にしました。

Pythonソースコード

以下はPythonのソースコードです。前半と最後はSlackボットとしてのおまじないです。onAppMentionというメソッドが、ボットが返信するためのコード本体です。

import os
import re
from slack_bolt import App
from slack_bolt.adapter.aws_lambda import SlackRequestHandler

app = App(
  token=os.environ.get("SLACK_BOT_TOKEN"),
  signing_secret=os.environ.get("SLACK_SIGNING_SECRET"),

  # これがない場合、app_mentionに反応はできるけどsayする前にLambdaが終了してしまい、ボットが返信完了できない
  process_before_response=True,
)
receiver = SlackRequestHandler(app)

# メンションのイベントを受信したときに実行されるコード
@app.event("app_mention")
def onAppMention(event, say):
  # check if event["text"] starts with a mention '<@...>' using regex, and then remove it from text
  textWithoutMention = re.sub(r"^<@(.+?)>", "", event["text"]).strip()

  say(
    channel=event["channel"],
    thread_ts=event["event_ts"], # 返信先スレッドを識別するための文字列
    text="Hello! :wave: \n> " + textWithoutMention,
  )

def lambda_handler(event, context):
  return receiver.handle(event, context)

依存しているパッケージは slack_bolt のみです。requirements.txtには以下のように記載しました。

 slack_bolt == 1.18.0

AWS Lambdaをコンテナイメージで動かすためのDockerfileは以下のとおりです。

FROM public.ecr.aws/lambda/python:3.10
COPY requirements.txt app.py  ${LAMBDA_TASK_ROOT}/
RUN pip3 install -r requirements.txt
CMD [ "app.lambda_handler" ]

ソースコード一式は以下にアップしてあります。

https://github.com/beex-inc/slack-echo-bot/tree/for-blog-python

最後に

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