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AI時代でも変わらない、データ基盤に必要なこと

AI時代でも変わらない、データ基盤に必要なこと

目次

はじめに

AI活用が世界的に広がるなかで、「AI-ready」は企業やIT業界で広く使われるキーワードとなり、日本でも浸透しつつあります。大規模なITイベントにとどまらず、内閣府や経済産業省のAI関連レポートなど公的な文脈でも使われるようになり、今ではAI活用を考えるうえで欠かせない言葉のひとつになっています。データの世界でも、AI活用を見据えて、データそのものを“AIで使える状態(AI-ready)”に整えておくことが、これまで以上に重要になっています。 
 
 では、AI-readyなデータ基盤とは、まったく新しいものなのでしょうか。
 データを整え、品質を担保し、安全に、さまざまな用途で活用できるようにする。こう考えてみると、必要なのはAI専用の新しい基盤というよりも、新しい技術や活用方法が登場しても、それらを柔軟に受け入れられるデータ基盤なのかもしれません。そして、そうした変化を受け入れるためには、データ基盤として変わらず備えておくべきものがあります。
 
 本記事では、技術やトレンドが目まぐるしく変化する今だからこそ、データ基盤に求められる「変わらないもの」について考えてみます。

変わらないものを考える

オンプレミスからクラウドへ、BIを中心とした分析からAI活用へと、データ活用を支える技術は、時代とともに大きく変化してきました。それでも、データ基盤に求められる根本的な役割は、大きくは変わっていません。新しい技術が次々と登場しても、その前提となるのは、信頼できるデータが整い、必要な人やシステムが安全に利用できる環境です。 
 
 例えば、BIで経営指標を可視化する場合でも、生成AIが社内データを参照して回答する場合でも、元となるデータが不正確であれば、得られる結果を信頼することはできません。また、必要なデータに適切にアクセスできなければ、どれだけ高度な技術を導入しても十分に活用することはできません。利用する技術や用途が変わっても、「信頼できるデータを、安全に使える状態にする」という役割は共通しています。 
 
このように、追いかけるべきは新しい技術だけではありません。変化を超えて残り続ける要件を見極めることが、これまで以上に重要になります。では、その「変わらない本質」を、データ基盤ではどのような形で実現していけばよいのでしょうか。

 本当に目指すべきデータ基盤とは

本当に目指すべきデータ基盤とは何か。それは、 信頼できるデータを、安全に、必要なときにすぐに活用でき、変化にも対応できる基盤だと考えています。
 そのために、次の5つの要素が重要であると考えています。

1. 信頼できる

どれだけ優れたツールを使っても、元になるデータが正しくなければ、正しい結果は得られません。データ品質や鮮度が担保され、「このデータなら使える」と信頼できることが重要です。

2. 安全に使える

データは、使えればよいというものではありません。誰が、どのデータを、どこまで利用できるのか。どこから来たデータなのか。こうした情報やルールが適切に管理されていて、初めて安心して活用できます。特に、AIがデータを直接利用する機会が増えるにつれ、ガバナンスはこれまで以上に欠かせないものになります。

3. 意味が揃っている

同じ「売上」や「顧客」という言葉でも、部署やシステムによって定義が異なることがあります。データそのものだけでなく、それがビジネス上何を意味するのかまで共通認識を持つことが大切です。人に加えてAIもデータを利用する時代では、誰が使っても同じ意味で解釈できる状態をつくることが求められます。

4. 必要なときに使える

価値のあるデータが存在していても、必要な人やシステムが使えなければ、その価値を十分に引き出すことはできません。必要なデータに、必要な部署や人が適切にアクセスでき、BIやAI、業務システムなど、さまざまな用途へスムーズにつなげられる状態が理想です。

5. 変化を受け入れられる

今使われている技術が、数年後も同じとは限りません。新しいAIや分析ツールが登場するたびに、データを作り直すのではなく、一度整えたデータを次の技術でも活用できるようにしておくことが、持続的なデータ活用につながります。

技術や活用方法は、これからも変わり続けます。だからこそ、特定の技術に合わせた基盤をつくるのではなく、信頼できるデータを、安全に、意味を揃え、必要なときに使える状態にしておくこと。そして、その価値を次の変化にもつなげられること。これこそが、本当に目指すべきデータ基盤なのではないでしょうか。

まとめ

企業のデータは、システムごとに構造や定義が異なり、複雑な権限や業務ロジックも存在します。それらを整理し、信頼して使える状態にすることは簡単ではありません。
 
 一方で、現在はクラウド、AI、ナレッジグラフ、データカタログ、セマンティックレイヤーなど、これまで難しかったことを実現するための環境が整いつつあります。だからこそ今、信頼できるデータを、必要な人が、安全かつ柔軟に活用できるデータ基盤を作ることに大きな価値があります。
 
 私たちは、AWS、SAP、Snowflake、Microsoftなど、多様な技術に携わってきました。特定の製品ありきではなく、お客様のデータ活用の目的に合わせて、将来の変化にも対応できるデータ基盤づくりをご支援しています。

「AIを活用したい」「データをもっと有効活用したい」「今のデータ基盤を見直したい」。そんなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。これからの変化に対応できるデータ基盤を、 一緒につくっていきましょう。

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