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4月中旬。桜の花が静かに舞い終える頃、銀座・紙パルプ会館の屋上では、今年初めての採蜜作業が行われました。
都市のど真ん中で、ミツバチたちがつくり出した“自然の恵み”をいただくこの体験は、BeeXが取り組む「銀座ミツバチプロジェクト」の象徴的な活動の一つです。
採蜜に向けた準備~道具とプロセスのひとつひとつに学びがある~
採蜜は、専用の道具を用いて丁寧に行います。
- 分離機:巣脾と呼ばれる板状の巣から蜂蜜を遠心力で抽出する機械
- 蜜刀 :ミツロウで封をされた「蜜蓋(みつぶた)」を切り取るための専用ナイフ
- 濾し網:抽出後の蜂蜜から不純物を取り除くためのフィルター
他にもたくさんの器具を使用します。見慣れない器具ばかりですが、それぞれに役割と意味があり、体験を通じて自然と理解が深まります。
いよいよ採蜜作業へ
巣箱から巣脾を取り出す作業では、数千匹のミツバチがいる中での慎重な対応が求められます。煙を使ってミツバチを落ち着かせながら、巣脾をそっと運び出します。分離機には、2枚の巣脾をバランスよく設置。均等に配置することで、遠心力の偏りを防ぎ、安全に蜜を抽出することができます。手でゆっくりと回し始めると、次第に甘い香りが漂い、静かなドラム缶の中から黄金色の蜂蜜が流れ出しました。その瞬間、ミツバチたちの小さな生命が紡いできた時間の重みと、自然の営みに心が打たれました。
自然と人との“共創”を味わう
採れたての蜂蜜は、まさに格別。フルーティーで爽やかな香りと味わいは、市販品では得られない感動があります。
自然そのものを味わっているような贅沢なひとときは、働く私たちにとっても“都市と自然がつながる瞬間”を実感できる貴重な体験でした。
この日採れたハチミツ
BeeXでは、こうしたCSR活動を通じて「都市の自然を見つめ直すきっかけ」をつくり、社会とのつながりを深めることを大切にしています。
都市に根ざした企業だからこそできる、自然との共創。
次回も、ミツバチとともに歩むBeeXの取り組みをお届けします。
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