SAP用途でパブリッククラウド上で使用可能なOSとDBの組み合わせ(SQLServer,Oracle,HANA編)

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田村太地

SAP用途でパブリッククラウド上で使用可能なOSとDBの組み合わせ(SQLServer,Oracle,HANA編)

目次

パブリッククラウド上でSAPを動作させる場合、クラウド毎にサポートされるOSとDBに纏わる各種状況が異なり、全体像がわかりにくいです。

今回はSAPで使用可能な主なデータベースとしてMicrosoft SQL Server、Oracle、SAP HANAに絞って、どのような状況にあるかを、全体像がわかりやすいようにできるだけ簡単にまとめてみました。また、ERP6.0とS/4HANAのサポート期限の注意点も記載しています。

図は、オンプレミスとクラウド:AWS、Azure、Google CloudでSAP ERPを対象とし、どのようなOSやデータベースを使用できるかを記載しています。図中の()内には、注意すべき情報を記載しています。(本ブログ執筆時点で調査した状況です。正式な情報や最新情報については、リンク先等の情報を再確認ください。SAP社のサポートIDが必要となります。)

AWS上でのSAPのデータベースとして、Oracleを使用する場合の注意点
ノート: 2358420
AWS上でSAPのデータベースとしてOracleを使用する場合には、データベースサーバのOSとしてOracle Linuxを使用する必要があります。(バージョンによってサポート対象外となるOS/DB組み合わせもあるので詳細は上記ノートを確認ください)
WindowsやSUSE Linux、RedHat Linuxはサポート対象外となります。

Azure上でSAPのデータベースとして、Oracleを使用する場合の注意点
ノート: 2039169
Azure上でSAPのデータベースとしてOracleを使用する場合には、データベースサーバのOSとしてWindows、もしくはOracle Linuxを使用する必要があります。(バージョンによってサポート対象外となるOS/DB組み合わせもあるので詳細は上記ノートを確認ください)
SUSE Linux、RedHat Linuxはサポート対象外となります。

Google Cloud上でSAPのデータベースとして、Oracleを使用する場合の注意点
ノート:  2456432
執筆時点では、Google Cloud上でSAPのデータベースとしてOracleは、ノート上のサポートリストに記載がありません。

クラウド上でSAP社から購入したSQL Serverライセンスで使用する上での注意点
ノート:2139358
ノート:3049393
マイクロソフト社のSQL Server使用条件変更により、SQL Server 2014以降から新たな使用条件が適用されます。これは2015年3月11日以前にSAPからSQL Serverライセンスを購入している場合にも影響を受けます(2015年3月12日以降に購入された場合には、最初から新たな使用条件が適用されています)。なお、SQL Server 2012は2022年7月12日まで使用することができ、以降はSQL Server 2014以上にバージョンアップした上で新たな使用条件に従う必要があります。
新たなSQL Serverの使用条件では、Azure以外でパブリッククラウドなどのマルチテナント環境でのSQL Serverの使用は許可されません。これを解決するにあたり、以下が提示されています。
1.SQL ServerをMicrosoft Azure上で使用する。(※)
2.専用ハードウェア構成で実行する。例えば、AWSでdedicated Hostなど。(※)
3.他のデータベース製品に移行する。データベース製品によっては、クラウドでの使用条件とオンプレミスでの使用条件が同じものがあります。
(※1.2の場合はSAP社との変更契約が必要となります。)

Oracle Linux を使用する場合の注意点
ノート:  1565179
SAP環境としてOracle Linuxを使用する場合、Unicodeのみがサポートされています。Non-Unicodeはサポート対象外となります。

ERP6.0とS/4HANAのサポート期限
ERP6.0EHP6~は、メインストリームサポートが2027年12月末までとSAP社のサイトで記載されています。(当初は2025年12月末までの期限でしたが、2027年12月末に延長されました。)
そのため、2027年12月末までにERPから後続製品であるS/4HANAへ移行する必要があります。なお、S/4HANAのバージョン毎のメインストリームサポートの期限は以下となっております。
S/4HANA:2040年(End of Maintenance)
・1610:2021年12月末(End of Main Stream Support)
・1709:2022年12月末(End of Main Stream Support)
・1809:2023年12月末(End of Main Stream Support)
・1909:2024年12月末(End of Main Stream Support)
・2020:2025年12月末(End of Main Stream Support)
・2021:2026年12月末(End of Main Stream Support)

S/4HANA化を見据えて、オンプレミスからクラウド環境への移行を計画するには、色々な注意が必要なことがわかっていただけたかと思います。

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