【ウェビナーレポート】Swifty Moving Serviceで実現するSAP週末移行の新常識

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金子麻美

【ウェビナーレポート】Swifty Moving Serviceで実現するSAP週末移行の新常識

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2025年9月17日、「SAP S/4HANA移行の新方式」をテーマにウェビナーを開催しました。多くの企業が直面する“長時間のシステム停止”という課題に対し、BeeXが提案するのは、週末で完了するS/4HANA移行という新たなアプローチです。

本記事では、当日のセッションで紹介された新サービス「Swifty Moving Service」の特徴や技術的背景、導入メリットについて解説します。

SAP S/4HANA移行における課題

SAP ERP 6.0の標準保守終了(2027年)を前に、多くの企業が「SAP S/4HANA」への移行を検討しています。しかし、従来の移行では以下のような課題が存在します:

  • ノンユニコードシステムの場合、先にユニコード化してからS/4HANA化する2段階変換が必要
  • 6日以上のシステム停止が発生するケースも
  • 年末年始や大型連休など、移行タイミングが限定される
  • スケジュールの硬直化により、失敗時のリスケが困難

これらの課題は、移行プロジェクトの長期化によるコスト増加や、十分なテスト期間を確保できないことによる品質低下を招く要因となります。

BeeX Swifty Moving Serviceとは?

「Swifty Moving Service」は、SAP BASIS領域に特化したBeeXが提供するSAP S/4HANA移行サービスです。最大の特徴は、SNP社のKyanoプラットフォームを活用することで、移行に伴うダウンタイムを最小限に抑えられる点です。

SNP社は、SAPデータ移行の分野で30年以上の実績を持ち、SAP本社とも連携する信頼性の高いグローバル企業です。BeeXは、SNP社のKyanoプラットフォーム活用することで、移行のダウンタイムを最小化し、従来のS/4HANAコンバージョンでは難しかった「短期間・低リスク・柔軟な移行」を可能にしました。

Swifty Moving Serviceの移行プロセス

Swifty Moving Serviceでは、以下のような流れで移行が進みます:

  1. 現行ECCシステムをもとに空のS/4HANA環境(シェル)を構築
  2. 現行ECCシステムから業務データを変換・転送
  3. 後処理を経て本稼働

最もダウンタイムを短くできるニアゼロダウンタイムオプションを利用する場合は:

  1. 現行ECCシステムをもとに空のS/4HANA環境(シェル)を構築
  2. 現行ECCシステムから業務データを変換・転送(初回+差分)
  3. 最終同期のみシステム停止(ダウンタイム)
  4. 後処理を経て本稼働

この方式では、本稼働を維持しながら移行準備を進められるため、ダウンタイムは最終同期のみに限定され、ダウンタイムを48時間に抑えることが可能となります。

選択的データ移行の仕組み

Swifty Moving Serviceのメリット

Swifty Moving Serviceは、以下のようなメリットを提供します:

  • SAP S/4HANA移行のダウンタイムを最小化(最大48時間)
  • 移行リスクの低減:事前処理の先行実施により、失敗リスクを最小化
  • スケジュールの柔軟化:週末や3連休での移行が可能
  • 品質向上:テスト期間の確保や段階的Go-Liveが可能
  • コスト最適化:リスケ時の影響が少なく、全体工数も削減

また、選択的データ移行やシステム統合・分割、アドオン削減など、企業ごとのニーズに応じた柔軟な移行設計が可能です。

SAPクラウド移行の新たなスタンダード

「BeeX Swifty Moving Service」は、SAP S/4HANA移行における新たなスタンダードとなる可能性を秘めたサービスです。週末で完了する移行により、企業は移行リスクを抑えつつ、柔軟かつ効率的なプロジェクト運営が可能になります。

SAP ERP 6.0の保守終了が迫る中、ダウンタイムが支障となり、SAP S/4HANAへの移行に踏み切れずにいる企業にとって、Swifty Moving Serviceは大きな一歩となるでしょう。

※本ウェビナーでご紹介した内容は、2025年9月時点の公開情報を元にしています。実際のサービス導入にあたっては最新情報をご確認ください。

※SAPデータ活用にご関心をお持ちの企業様は、お気軽にお問い合わせください。


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